LightWave 2024 更新履歴

LightWave 2024.1 更新履歴

◆ LightWave 2024.1で追加された主な新機能
  • Motion Dump & Motion Scoop(モーションダンプとモーションスコープ)
    レイアウト > 変形(Modify)タブ > モーションパス(Motion Path)に、以下2つの機能が追加されました。

    • モーションダンプ(Motion Dump):シーン内のアイテムやオブジェクトのモーションデータを一括でエクスポートできる機能です。この機能により、選択したオブジェクトやキャラクターの動きに関する情報を簡単に保存し、外部の関係者への共有や他のプロジェクトで再利用できるようになります。大量のモーションデータを一度に取り出すことができるため、複雑なアニメーションの管理や共有が効率的になります。

    • モーションスコープ(Motion Scoop):シーン内のモーションデータを特定の範囲で抽出(スコープ)し、再利用や分析を容易にする機能です。 モーションダンプ(Motion Dump)がシーンの全体のデータを出力するのに対して、モーションスコープ(Motion Scoop)は特定のモーションデータを必要な部分だけ選んで操作するため、データ量が多い場合や複数のキャラクターがいるシーンで役立ちます。

  • Motion Copy and Paste(モーションのコピー&ペースト)
    レイアウト > 変形(Modify)タブ > モーションパス(Motion Path)に、以下3つの機能が追加されました。<

    • モーションのコピー(Motion Copy):デフォルトのキーボードショートカットは「U」。このボタンで、選択したアイテムのモーションをシーン全体にコピーします。

    • モーションの貼り付け(Motion Paste):デフォルトのキーボードショートカットは「v」。これにより、選択したアイテムのモーションがシーン内で置き換えられます。

    • 高度なモーションコピー(Motion Paste Advanced):上記モーションのコピー(Motion Copy)のアドバンスト機能。 貼り付けるチャンネルを選択したり、フレームオフセットを設定することができます。

  • 高度なモーションコピー/貼り付け(Motion Copy/Paste ADV)
    レイアウト > RHiggit!タブ > 高度なコピー/貼付(Motion Copy/Paste ADV)

    • RHiggit機能に、高度なモーションコピー/貼付(Motion Copy/Paste ADV)が追加され、特定のフレーム範囲に対してモーションをコピー/貼り付けできるようになりました。

  • LD_InstanceDisplayに設定保存機能を追加
    レイアウト > LWPro Toolsメインメニュー > セットアップ(Setup) > Instancers GL Display
    Pro Toolのインスタンディスプレイ(InstanceDisplay)は、シーン内の一部またはすべてのインスタンスの表示を制御することができます。

    • 表示率(Display percentage):表示したいインスタンスの数を設定します。たとえば、インスタンス化された草のフィールド(地面)では、この値を低く設定することで、レイアウトのレスポンスが向上しますが、レンダリングには影響しません。

    • 選択オブジェクトのみ(Selected Objects only):影響を与えたいインスタンスを絞り込むことができます。

    • 表示モード(Display Mode):OpenGL上の表示のスタイルを選択します。

  • Octane DOF Rangeノードの追加

    LightWave独自のF-Stop(F値)を使用できるOctane DOF Rangeノードが追加されました。 DOF Rangeノードは、カメラとターゲットオブジェクト間の距離を測定し、被写界深度(DOF)の調整に使用ノードするです。これにより、DOFの目的に合わせて、焦点が合う範囲を正確に設定することができます。

◆ Mac

マルチスレッドプログラミング用のライブラリThreading Building Blocks (TBB) のサポートにより、Macの全般的な安定性が向上しました。 TBBは、複数のプロセッサコアを効率的に活用するためのツールを提供し、並列処理を容易に行えるようにします。


◆ サンプルコンテンツ

Turbulence FD (TFD) のデモシーンが更新され、TFDに関連する様々なサンプルシーンデータやシーンを開いた際に画面上に表示される解説などが追加されました。


◆ プロシージャルジオメトリ(Procedural Geometry)
  • From Mesh Geoノードがレイヤ化されたオブジェクトの最初のメッシュのみを表示する問題を修正

  • 外部から取り込まれたメッシュに対して、captureGeoプロセスの削除と再評価。(クラッシュを引き起こす原因の修正)

  • 同じ名前の複数のProGeoオブジェクトを追加する際に、重複オブジェクトの警告とリネームリクエスターを追加。

◆ Octane Render for LightWave
  • バンプの高さ(Bump height)のデフォルト値が、LightWaveでは、0.001として表示されますが、Octaneではその値の0.1倍として表示されます。

  • テクスチャディスプレイスメント(Texture Displacement)ノードの更新。いくつかのピンがOctaneに正しく接続されていませんでした。テクスチャフィルタリングが、ボックス(Box)フィルタとガウス(Gaussian)フィルタの両方で正常に機能するようになりました。

  • XPanels内のEボタンがデフォルトのコンテキストメニュー(右マウスボタンのクリック)をサポート。すべてのエンベロープ(E)ボタンがアプリケーション全体と同じ動作をするようになりました。

  • Glossyマテリアルの問題を修正しました。

  • カメラマッピング(Camera Mapping)ノードが選択したカメラフラグを正しく読み取らない問題を修正しました。

  • Octane:カメラマッピング(Camera Mapping)ノードに、以前の更新時に重複したコードが含まれていました。

◆ フロー(Flow)

LW_Flow: ドロップダウンが表示される際にシーンアイテムリスト(Scene Item List)を更新します。これにより、ユーザーが報告していたほとんどのセットアップの問題が解決されるはずです。


◆ レイアウト(Layout)
  • Turbulence FDプリセットの修正

  • 選択したライトのカラースペースがレンダリングでは更新されない問題:選択したライトの色がリニアに固定されていたのはパスの問題でした。特定の場所でカラースペース名を正しく参照できず、安全にリニアとして処理されていましたが、この問題は修正されました。

  • 非表示領域の情報がnullになっている問題:クラッシュを防ぐためにnullチェックを追加しました。また、調整が必要かどうかに応じて、コントロールの有効化・無効化を切り替えるための不可視のコントロールを追加しました。

  • リージョン(Region)オプションのnull問題修正:同様にリージョン(Region)オプションにもnullチェックを追加しました。ただし、現在も関連しない場合でもコントロールが有効になっているため、これについては今後対処が必要です。

  • シーン読み込み時のバグの修正:オブジェクトにインスタンスジェネレーターが設定されているが、インスタンスに適用するオブジェクトが存在しない、という問題を修正しました。

  • 同じ名前に変更されたシーンアイテム名に対して、エクスプレッションが反応しないように修正しました。

  • VDBが不規則な挙動を起こす問題を修正しました。

  • Alembicの.abc、.mdd、.xmlファイルでの大文字小文字の区別に関する問題を修正しました。

  • 主にBulletシミュレーションに影響する「2GB以上」の内部制限を外しました。

  • いくつかのボタン名を短く修正しました。

◆ モデラー(Modeler)
  • モデラーのワークスペースカラーのデフォルト設定:モデラーのワークスペースで使用されるカラーパレットのデフォルト設定に関する更新。

  • モデラーのデフォルト単位リセットの問題:モデラーで単位設定がリセットされてしまう問題を修正しました。

  • モデラーのリージョン/バックドロップの修正:モデラーのリージョン(領域)やバックドロップ(背景)に関連する問題を修正しました。

  • ローカライズ(l10n)の「.」が欠落していた問題、および、パスおよびファイル名のリコール機能(PasteSelectionFromClipboard)の修正:ローカライズで.(ピリオド)が欠けていた部分と、クリップボードから選択(PasteSelectionFromClipboard)オプションで貼り付ける際のパスとファイル名の再取得に関連する問題を修正しました。

  • ダブルクリックでの選択解除が解除できない問題を修正:ダブルクリックで選択解除が常に有効になってしまう問題を修正しました。この問題は、細部の編集時のカーソル挙動にも影響していました。

  • グリッドスナップの「Fine」と「Fixed」のコードとUIのインデックスが逆になっていた問題を修正:コード上でFine(細かい)とFixed(固定)のスナップが逆に設定されていたため、2番目と3番目の値がグリッドシステムに送られる際に入れ替わるよう修正しました。

  • モデラーの表示カラースペースの修正:OpenGLがカラースペースの設定を正しく読み込む前に参照していたため、起動時にカラースペース設定が同期されませんでした。これを改善し、設定データが読み込まれた後に、OpenGLの表示カラースペース設定に変更通知が送られるようにしました。

  • モデラーの背景(Backdrop)設定にアクセスした際にクラッシュが起こるバグを修正しました。

  • ポイントスライド(Point Slide)操作中に、ポイントが自動で結合される機能を追加しました。

  • 右クリックでポイントスライド(Point Slides)を使う際に発生していたバグを修正し、操作ハンドルが正しく動作するようにしました。

  • エッジスライド(Edge Slide)の数値入力がマイナスにできないバグを修正しました。

  • エッジスライド(Edge Slide)ツール
    • ポイントスライド(Point Slide)操作における制限や方向選択の問題を修正しました。

    • エッジスライド(Edge Slide)とポイントスライド(Point Slide)機能に関するさまざまなバグを修正しました。

    • エッジスライド(Edge Slide)の最大距離(Max Distance)オプションに関するバグを修正しました。

    • UIに表示される距離の設定が正しく機能しない問題を修正しました。

    • エッジスライド(Edge Slide)操作中にサブディビジョンサーフェスで発生していたクラッシュ問題を解決し、エッジチェーンが正しく作成されるよう修正しました。

    • 開いたエッジでスライドが無限に続いてしまう問題を修正しました。

    • エッジスライド(Edge Slide)操作中にクラッシュが発生したり、エッジ選択が消えてしまう問題を修正しました。

    • エッジスライド(Edge Slide)の修正:エッジをマージする際、エッジをマージポイントまでスライドさせ、右クリックするとクラッシュやエッジスライスが発生する問題を修正しました。

    • パーセントやミニスライダーを使用時に、開いたエッジでクラッシュする問題を修正しました。

    • 開いたエッジでのエッジスライド時にクラッシュしないように修正しました。UIの更新も期待通りに動作します。

    • エッジスライド中に右クリックするとクラッシュする問題を修正しました。

    • ポイントスライドで、UIを使用して特定の距離を設定できるようにしました。

◆ インタフェース(UI)
  • OBJ設定を若干変更しました。

◆ LW ProTools
  • Pro Toolsの一部の機能でローカライズが不足していた箇所を修正し、モデルプリセット(Model Preset)ライブラリを追加しました。

  • モーションデータをコピー&ペーストできる機能を追加し、Kit Surfacer用に新しいプリセットも追加しました。

  • MegaScans Surfacerでメタリックマテリアルが適用されないバグを修正しました。

  • Kit Surfacerにおいて、プリセットを設定フォルダに保存する機能を追加しました。これは、ユーザーがカスタム設定を使う場合に備えた処置です。

  • ルミナンス画像を追加する際に発生するエラーを修正し、サーフェスからTノードに新しいパイプを追加しました。これにより、Lumaに値が渡されるようになりました。

  • Set Position機能でローカライズに関する問題を修正しました。

  • L-Systemのプリセットが、システム全体のインストールフォルダおよびユーザー固有のフォルダに対応するようになりました。

◆ リギット(Rhiggit)
  • RHiggitリグを選択

  • RHiggitのコントロールリグを選択

  • ポーズのコピー&ペースト

  • モーションのコピー&ペーストの修正

  • 初回実行時のエラーを修正

◆ インポート/エクスポート(Import/Export)
  • OBJインポートのスケーリング問題を修正しました。

  • OBJオプションに関する問題を修正しました。

◆ その他
  • OpenVDBが巨大なオブジェクトである警告を1回だけ表示するようになりました。

  • PythonのHorizonスクリプトが、PCoreコンソールの出力Qtコントロールに過負荷をかけていた問題を修正しました。


LightWave 2024.0.1 更新履歴

◆ コンテンツ
  • 3rd party_support を含む LW_STATIC_CONTENT をサポート

◆ プロシージャルジオメトリ
  • 手続き型ジオメトリのモーション ブラー プレビューでのハングを修正しました。
    注意:プロシージャルジオメトリは現在、OpenGL または VPR のモーション ブラーではサポートされていません。この問題は将来のパッチで対処される予定です。

  • プロシージャルジオメトリのベースとして SubD オブジェクトを使用するとクラッシュする問題を修正しました。

  • Latheノードの回転が保存されない問題を修正しました。

  • プロファイルの反転を修正しました。

◆ Octane Render for LightWave
  • Octane: インスタンス化のクラッシュを修正

  • Octane: 「Reload scene also reload image maps(シーンを再読み込みするとイメージマップも再読み込みされます)」はデフォルトでオフになりました。

  • IPR のパンニングが壊れていましたが、2024.0.1 で修正されました。

◆ ノードエディター
  • ノード エディターに右クリック メニュー項目「全フレームを削除」を追加しました。フレームを右クリックすると、このオプションが表示されます

◆ レイアウト
  • ロード時にクラッシュを引き起こす vdb プリミティブ ファイル名の解析を修正しました。

  • チャンネルをベイクした後にグラフエディターを再度開くとクラッシュする問題を修正

  • 読み取り/書き込みエラーを防ぐために、一時ファイルを LightWave 独自の構成フォルダーに保存するように設定します。

◆ モデラー
  • テキストツールがクラッシュしていたのを修正しました。

◆ インターフェース
  • Qt ベースのスクロールバー上へマウスホイールをサポートしました。

◆ プリファレンス
  • OBJ 形式の設定の調整。「1レイヤー」のラベルが修正されました。

  • カラースペースのデフォルトとして設定

  • デフォルト単位のリセット - 単位システムが変更されると、境界内に留まるように、中間のエントリのデフォルト単位をリセットする必要があります。これは、デフォルト単位がすでに値をロードした後のロード中に発生していました。このリセットは、本当に必要な場合にのみ発生するようになりました。

  • た、PreferenceSystem ヘッダー定義のスペルエラーも修正されました。値は同じままなので、API には影響しません。

◆ インポート/エクスポート(Import/Export)
  • パスの読み取り/書き込みエラーを修正しました。

上記記載の更新履歴につきましては予告なく変更になる場合があります。