新機能と改善点
LightWave 3D 2024
探検、発見、そしてインスピレーション
LW Rhiggit
LW Rhiggit (LWリギット) は、このLightWave 2024にて新しく搭載されたキャラクター・アニメーション・リギング ツールです。この強力なリギングツールは、ユーザーが複雑なキャラクターリグを簡単かつ効率的に作成するための高度な機能をLightWave 3Dに提供します。
主な特徴:
高度なリギングシステム:
- 包括的なコントロール:複雑なリグを作成するための堅牢なツールセットを提供し、アニメーターがキャラクターの動きを正確に制御できるように支援します。
- 自動リギング:自動化機能によりリギング構築の工程を簡素化し、効率の良いセットアップと調整を可能にします。
ユーザーフレンドリーなインターフェイス:
- 直感的な設計:使いやすさを重視して設計されたLW Rhiggitのインターフェースは、初心者から経験豊富なプロフェッショナルまで幅広く対応します。
- 効率的なワークフロー:リギングのワークフローを効率化し、リグの作成と管理に必要な時間と労力を削減することで、生産性を向上させます。
互換性:
- シームレスな統合:LightWave 3Dに完全に統合されたLW Rhiggitは、既存のツールや機能とスムーズに連携します。
- 幅広いアセットのサポート:幅広いキャラクターモデルやアセットに対応し、さまざまなプロジェクトの要件に柔軟に対応します。
柔軟性とカスタマイズ:
- カスタムリグの作成:特定のキャラクターのニーズに合わせたカスタムリグを作成でき、アニメーターの創造的な柔軟性を高めます。
- 再利用可能なテンプレート:再利用および変更可能なリギングテンプレートのライブラリが含まれており、様々な種類のキャラクターのリギングプロセスを迅速化します。
強化されたアニメーション機能:
- ディフォーメーションの改善:よりリアルで表現力豊かなキャラクターアニメーションのために高品質なディフォーメーションを提供します。
- 高度なコントロール:アニメーションを微調整するための高度なコントロールを提供し、高いパフォーマンスと精度を実現します。
アプリケーション:
LW Rhiggitは、映画、テレビ、ゲーム開発におけるキャラクターアニメーションに最適な支援システムです。キャラクターにリアリズムと創造性を吹き込むために必要な様々なツールを提供します。
LW Rhiggitを使用することで、LightWave 3Dユーザーは、パワフルで効率的、かつユーザーフレンドリーなリギングソリューションを利用できるようになり、キャラクターアニメーションの設定をこれまで以上に迅速、かつ直感的に作成できるようになります。複数のキャラクター、リアルタイムにリグの調整、二足歩行、四足歩行など、様々なニーズにLW Rhiggitが対応します。
LW Rhiggitは、時間と予算内で確実に制作が求められる環境において、短納期のプロダクションを作成するのに最適なソリューションです。
Weight Brush
Weight Brush (ウェイトブラシ)は、LightWave 2024にて新しく搭載されたレイアウト上のオブジェクトにウェイトマップを直接作成、編集を可能とする革新的なツールです。このツールは、レイアウト内でウェイトマップを直接リアルタイムに、かつ直感的にコントロールできるようにし、キャラクターリギング、インスタンス、サーフェス処理などを微調整する能力を向上させます。
キャラクター・アニメーション・リギング ツール:LW Rhiggit (リギット)と組み合わせて使用することで、迅速なCGキャラクター制作を実現する完璧なパートナーシップを築くことができます。
主な特徴:
リアルタイムのウェイトマップ作成と編集:
- リアルタイム編集:ウェイトマップ(Weight Map)をレイアウト内で即座に作成・調整でき、即時の視覚的なフィードバックと正確な制御が可能になります。
- インタラクティブなインターフェース:ユーザーフレンドリーなコントロールにより、レイアウト内でウェイトマップを直接ペイントしたり変更したりすることが簡単になります。
キャラクターボーンの制御の強化:
- 詳細なボーンの影響:精密なウェイト・ペインティングにより、キャラクターのボーンの影響を微調整し、スムーズで自然な変形を実現します。
- ダイナミックな調整:ウェイトマップを簡単に調整でき、キャラクターのポーズやアニメーションの微調整を実現します。
インスタンスのコントロール:
- ウェイトベースのインスタンシング:ウェイトマップを使用してシーン内のインスタンスの配置や振る舞いを制御し、より高い芸術的自由度と効率性を提供します。
- カスタマイズ可能なパラメータ:ウェイトマップに基づいてパラメータを調整し、インスタンスの望ましい外観と機能を実現します。
サーフェシングとテクスチャリング:
- ウェイト利用によるサーフェイス設定:ウェイトマップを利用してサーフェイス属性に影響を与え、より複雑でダイナミックなテクスチャを作成します。
- シームレスな統合:LightWaveの既存のサーフェシングツールとスムーズに統合されているため、ワークフローを中断することなく効率の良い設定を実現します。
多目的に利用可能なアプリケーション:
- キャラクターアニメーション:詳細なキャラクターリギングとアニメーションに最適で、プロフェッショナル品質の結果を得るために必要なツールを提供します。
- 環境エフェクト:ウェイトマップを使用して、葉などの分布やサーフェイスの変化などの環境エレメントをコントロールします。
ユーザビリティ:
- 直感的なコントロール:使いやすさを考慮して設計されており、初心者にも経験豊富なアーティストにも対応します。
- 効率的なワークフロー:ウェイトマップの作成プロセスを効率化し、時間を節約し生産性を向上させます。
Weight Brush (ウェイトブラシ)を使用することで、LightWave 3Dユーザーはウェイトマップのライブ作成および操作のための強力でインタラクティブなツールを利用でき、キャラクターアニメーション、インスタンシング、サーフェシングなどにおいて、よりハイレベルなコントロールと創造性を発揮できます。
Tendril プロシージャル・ジオメトリノード
Tendril(テンドリル)は、クリエイティブなワークフローを強化するために設計された、LightWave 3Dに新しく搭載された高度なプロシージャルジオメトリツールのひとつです。2つの新しいProGeoノードを活用して、ダイナミックな形状やエフェクトを生成することができます。Tendril(テンドリル)は、つる性植物がフェンスや壁などに絡まる細長い茎状の構造物と言った意味を持ちます。このツールを利用して、家の壁や岩山などのジオメトリ上に植物の”つる”などをペイントし、時間軸に沿って成長するようなアニメーションを作成することができます。タイムラプスシーケンスやモーショングラフィックスの作成など、建築、広告、映画、テレビ番組などの制作に最適です。
Tendril(テンドリル)を使って、多くの創造性を膨らませてみてください。
主な特徴
ダイナミックなブラシ・ストローク:
- カスタマイズ可能なパス:調整可能なパラメータで複雑なブラシ・ストロークを作成できます。
- リアルタイム作成:ストロークをリアルタイムに作成できます。
- 適応解像度:最適なパフォーマンスと品質を保証します。
“ツタ (Ivy)”の成長
プロシージャル成長:カスタマイズ可能なブランチ(枝分かれ)や葉の密度を調整し、リアルな”ツタ”の成長をシミュレートします。
- 環境との相互作用:ツタ(Ivy)は周囲のジオメトリに適応し、相互作用します。
- バリエーション:オブジェクトやテクスチャを変更する機能も用意されています。
モーション・グラフィック要素:
- ダイナミック・シェイプ:アニメーションする線、形状、パターンを生成します。
- パラメータ・アニメーション:ダイナミックな効果を作り出すために、さまざまなパラメータに対してキーフレーム設定が可能です。
- テンプレート・ライブラリ:あらかじめ用意されたテンプレートにアクセスして、効率の良い制作を支援します。
雷・稲妻(ライティング)エフェクト:
- リアルなシミュレーション:枝分かれや強度を制御してリアルな雷を作成します。
- インタラクティブな雷:雷が環境に与える影響をシミュレートします。
- プリセットエフェクト:プリセットされた雷エフェクトを利用することができます。もちろんカスタマイズも可能です。
使いやすさと統合:
- ユーザーフレンドリーなインターフェース:初心者から経験者まで使いやすいインターフェイスを提供します。
- シームレスな統合:LightWave 3Dの他の関連ツールセットとスムーズに連携して使用することができます。
アプリケーション:
ビジュアルエフェクト、建築ビジュアライゼーション、ゲーム開発、アニメ制作、アートプロジェクトに最適です。
Tendril(テンドリル)は、新たなクリエイティブな可能性を提供し、ユーザーが複雑でダイナミックなエフェクトを容易に生成できるようにします。
Flow:基本的な流体や粘性流体エフェクトを迅速に作成
Flow (フロー)ツールを利用することで、リアルタイムにグラスに液体が注がれるシーンや、水が床に飛び散るシーン、ゼリーキューブが跳ねたり変形したりするシーンまで、さまざまな粘性流体を作成することができます。
任意のサブディビジョン・オブジェクトに、リアルタイムで変形する機能を設定することができます。例えば、床に落ちたテキストが変形し、その後元の形に戻るといったシーンを作成することができます。
ハードボディとソフトボディの相互作用をサポートします。すべてFlow (フロー)ツールを利用することで、例えば、お風呂に浮かぶアヒル、冷たい飲み物の中のアイス・キューブなどといったシーンを容易に作成することができます。
エミッタ(Emitter)オプションを使用して、液体の流れを制御し、シーン内のオブジェクトと動的に相互作用させることができます。サードパーティのプラグインを使用する必要はなく、すべてがLightWave 2024に組み込まれています。
新しいモデリング ツール:Point Slide、Edge Slide、Hold Edge
フリーフォームでモデリングを行う場合、ひとつのポリゴンのエッジの前後、または左右のポイントやエッジを移動させることで、オブジェクトのディテールや折り目を正確に配置する必要がある場合があります。LightWave の新しいポイントスライド(Point Slide)、エッジスライド(Edge Slide)ツールを使用することで、しわを作成したり、ポイントやエッジを変更して正確なベベル配置を行えるようになります。
これらのツールは、プロダクトモデリングや有機モデリングなど、ポリゴンやポイントの配置に絶対的な精度が求められるモデリング作業において、膨大な柔軟性を提供します。
Open VDBの更新
LightWave 3Dは、Open VDBのサポートバージョンについて、従来のバージョン8から、現在最新のOpen VDB 11へとアップデートいたしました。このアップデートにより、ツール群に多くの改善と最適化がもたらされ、特にリアルな炎、煙、その他の流体エフェクトを作成するTurbulenceFD(タービュランスFD)や、LightWave 2024にて搭載された流体や粘性流体エフェクトツールFlow (フロー)などのパフォーマンスがさらに強化されました。
主な特徴:
パフォーマンスの向上:
Open VDB 11への移行により、パフォーマンスが大幅に向上し、すべてのボリューメトリック操作において、より高速な計算と効率的なメモリ使用が可能になりました。
炎、煙、水(TurbulenceFDとLW Flow):
最新のOpen VDB 11のサポートにより、TurbulenceFDが提供するFlame(炎)ツールはより複雑で詳細なシミュレーションをサポートし、よりリアルな炎と煙のエフェクトを実現します。また、Flow(フロー)もこのOpen VDBライブラリの恩恵を受け、流体シミュレーションの精度と安定性が向上し、よりリアルな水の演出を生み出します。
最適化されたシミュレーション:
複雑なフレーム(炎)ダイナミクスをよりスムーズかつ高速にレンダリングできるため、ビジュアルエフェクト制作においてより高い忠実度を実現します。
これらのアップデートにより、LightWave 3Dは3Dグラフィックスとアニメーション技術の最前線にいることを保証し、より高い効率的かつ精度で息を呑むようなビジュアルエフェクトを作成するために必要なツールをユーザーに提供します。
統合サーフェイスツール
Unified Surfacing (統合サーフェイス)ツールは、時間の節約とワークフローの効率化を求めるLightWave 3Dユーザーにとって画期的なツールです。この革新的なツールは、購入したアセットとサーフェイスの統合を自動化し、シームレスな互換性を確保し、手作業による調整の必要性を減らします。
主な特徴:
シームレスな統合:
Kitbash、Megascans、Maxtrees、Textures.com などの一般的に知られているサイトからのアセットを自動的に適応させ、追加作業なしで LightWave シーンにて使用することができます。
時間の節約:
テクスチャやモデルの準備と調整に費やす時間を大幅に削減できるため、技術的な検討に時間を取られることなく、創造性や制作に集中することができます。
一貫性と品質:
すべてのインポートされたアセットが高品質と一貫性を保ち、プロジェクトのビジュアルスタイルの整合性が保たれるようになります。
ユーザーフレンドリーなインターフェイス:
わかりやすいインターフェイスで使いやすく、初心者から経験豊富なプロフェッショナルまでアクセスしやすい設計です。
幅広い互換性:
幅広いアセットタイプやフォーマットをサポートしているため、汎用性が高く、さまざまなプロジェクトのニーズに柔軟に適応できます。
インポートしたアイテムは、OctaneレンダラーやLightWaveのネイティブレンダラーだけでなく、Unreal Engine Bridgeを経由してUnreal Engineでシームレスに表示できます。
この統合サーフェイスツール(Unified Surfacing Tool)を使用することで、購入したアセットをLightWave 3Dプロジェクトに統合することが、これまで以上に簡単、かつ迅速になります。 この必須ツールを使用して、ワークフローを強化し、高品質スタンダードを維持し、貴重な時間を節約することができます。
Octane for LightWave 3D:Photon ShaderとFog Tool
LightWave 2023で初めて搭載されたOctane Prime レンダーは、LightWave 2024においてさらに新オプション:フォトンシェーダー (Photon Shader)とフォグ (Fog)ツールをサポートするようになりました。これらツールは、フォトリアリスティックなコースティクス、フォグ(霧)効果、比類のないリアリズムを追加することで、レンダリング品質を向上させます。さらに、Octane Studio EditionのマルチGPUレンダリングのパワーと組み合わせることで、クリエイティブな可能性が無限に広がります。
主な特徴:
フォトンシェーダー (Photon Shader)
- フォトリアリスティックなコースティクス(焦点効果):反射および屈折するサーフェイスとのリアルな光の相互作用を生成し、シーンの視覚的な忠実度を高めます。
- 高度なライト・シミュレーション:フォトン(光子)の挙動を精密にシミュレートし、リアルなライト・パターンと効果を実現します。
フォグ (Fog)ツール
- ダイナミックフォグ効果:調整可能なフォグ(霧)のパラメータを調整して、薄い霧から濃い霧まで、大気の深みとリアリズムを簡単に追加できます。
- 環境との相互作用:フォグ(霧)はシーン内の光やオブジェクトとリアルに相互作用し、没入感のある環境を作り出します。
- レンダリング時における追加オーバーヘッドを非常に低く抑えられます。
マルチGPUレンダリング
- Octane Studio Edition:複数のGPU の力を活用することで、レンダリング時間を大幅に短縮し、より高速なイテレーションと高い生産性を実現します。
- スケーラビリティ:ハードウェアに合わせてシームレスに拡張できるため、GPUリソースを最大限に活用できます。
リアリズムの向上:
- 高忠実度レンダリング:フォトンシェーダー (Photon Shader)とフォグ (Fog)ツールの組み合わせにより、プロジェクトに新たなレベルのフォトリアリズムをもたらし、より魅力的で視覚的に説得力のあるものにします。
- 自然光の挙動:自然光現象を正確にシミュレートし、シーンに対してより没入感のある本物の外観を提供します。
アプリケーション:
- 建築ビジュアライゼーション:建築レンダリングにおいてリアルな照明と大気効果の作成に最適です。
- ビジュアルエフェクト:高品質のコースティクス(焦点効果)やフォグ(霧)効果を必要とする映画やテレビのプロジェクトに最適です。
- ゲーム開発:リアルなライティングとフォグ(霧)効果でゲーム環境における視覚的魅力を高めます。
Octaneレンダーのフォトンシェーダー (Photon Shader)とフォグ (Fog)ツールを使用することで、LightWave 3Dユーザーはレンダリングにおいて比類のないリアリズムと効率性を実現できます。建築ビジュアライゼーション、ビジュアルエフェクト、ゲーム開発のいずれにおいても、これらのツールはフォトリアリスティックな品質とパフォーマンスを提供し、あなたのビジョンを実現します。
LightWave 3Dにおけるパフォーマンスと品質の向上
LightWave 3Dは常により快適なユーザー体験とソフトウェア全体の機能を強化することを目指しており、パフォーマンスと品質の向上に努めています。LightWave 2024 における改善点は以下の通りです。
ネイティブレンダリングエンジン:
アンチエイリアシングの改善 (最大30%の高速化):アンチエイリアシングのパフォーマンスが向上し、レンダリング速度が最大で30%向上します。
クリップマップモーションブラー(Clip Map Motion Blur):クリップマップのモーションブラーが改善され、アニメーションのリアリズムが向上します。
プリファレンス(Preference)パネルの一新:多くのユーザーからの意見を反映し、プリファレンス(Preference)パネルのレイアウトを一新しました。このレイアウトの変更によって、より直感的なナビゲーションとカスタマイズを提供します。
ノード編集のFrames(フレーム)機能
ノード編集システムは、ノードによる設定に慣れていない人にとっては難しく感じられ、慣れている人でもノード接続が複雑になると設定内容を覚えておくのが大変です。こうしたニーズに応えて、すべてのノード編集ウインドウに新機能 フレーム(Frames)ツールが追加されました。フレーム(Frames)ツールを利用することで、ノード編集ウインドウ内のノードツリーの視覚的なグループ化やコメント付けが可能になるだけでなく、自分自身へのメモを残したり、他の人に構築したノード接続の機能を解説したり、外部の学習資料や共有プリセットへのリンクを追加することができます。
Geoノードの改善
プリセット
Geoノードのプリセット保存機能により、Tendril(テンドリル)のような複雑なGeoノードのセットアップのために出発点を提供することができます。
Geoノードのプリセット保存機能と新機能 フレーム(Frames)機能と組み合わせることで、ノードフロー内で直接学習し、新機能の実装を支援するために、メモ、グルーピング、およびミニチュートリアルへのリンクを追加することができます。
これにより、解説付きのノードフローを友人や同僚、コミュニティに対して、LightWaveのウェブサイトを通じて共有することもできます。
その他の新しい Geoノード:Thicken Lathe(厚旋盤)
Thicken (厚み):生成されたメッシュに厚みを追加する機能です。パイプやオープンボックスの壁などに対して、レイアウト内でリアルタイムにブーリアンオブジェクトに厚みを自動的に追加できます。また、Thicken (厚み)ツールはアニメーション可能なコントロールも提供するため、時間の経過とともに厚みを変化させることができます。
Lathe (旋盤):ツールの名称通り、ジオメトリを軸の周りで回転/スピンさせる機能です。回転の回数、セグメント数、さらにはスクリュー/スパイラルジオメトリを作成するためのオフセットなどのコントロールを提供します。
LW Pro Tools:
広範なツールセットの改良:500を超える広範なツールセットにおいて、よりスムーズで効率的なツールパフォーマンスを実現するために、数多くの調整と改良が施されています。
一般的なインターフェイスの改良:
レンダーエンジンとレイアウトの強化:レンダーエンジンとレイアウトの継続的な強化により、よりスムーズなワークフローとレンダリングパフォーマンスの向上を提供します。
新しいモデラー機能:ポイントとエッジスライド機能を導入し、ハードサーフェスおよびオーガニックモデリングの両方において、より高い精度と柔軟性を提供します。
これらのアップデートにより、LightWave 3D のパフォーマンス、操作性、全体的な品質を強化し、アーティストやデザイナーにとってさらに強力なツールとなります。
LightWave 3D 2023
プロシージャル・ジオメトリノード
プロシージャル・ジオメトリノードは、LightWave レイアウトにおいてプロシージャル(手続き型)によるアプローチでジオメトリの操作と生成を可能とするシステムです。プロシージャル生成では、すべての詳細を手作業でデザインするのではなく、アルゴリズムやルールを使用してコンテンツを作成します。このプロシージャル生成は、時間軸上におけるアニメーション設定に完全対応し、また、LightWaveのインスタンス化ツールセットにも統合されています。
プロシージャル・ジオメトリノードには以下のノードが含まれます:
- Boolean CSG(ブーリアンCSG)
- Combine Geometry(ジオメトリの結合)
- Evaluate Geometry(ジオメトリの評価)
- Extrude Geometry(ジオメトリの押出し)
- Filter Geometry(ジオメトリのフィルタリング)
- For Loop(ループ用)
- From Mesh(メッシュから)
- Geometry VDB(ジオメトリ VDB)
- Grid Geometry(グリッドジオメトリ)
- L-System(Lシステム)
- Line, Point, Poly Geometry(ライン、ポイント、ポリゴンジオメトリ)
- Primitive Geometry(プリミティブジオメトリ)
- Scatter Points(散布ポイント)
- Spline Geometry(スプラインジオメトリ)
- VDB Geometry(VDBジオメトリ)
TurbulenceFD
TurbulenceFDはLightWave Digitalによって買収され、すべての2023ライセンスに含まれるようになりました。これにより、LightWaveユーザーは、リアルな炎、煙、その他の流体エフェクトを作成するために一般的に使用されるネイティブのボクセルベースのガス流体力学プラグインを利用できるようになりました。
Unreal Engine 5.x
リアルタイムブリッジ
Unreal Engineは、ゲーム業界だけでなく、建築、映画、バーチャルプロダクション、シミュレーションなど様々な分野で広く使用されている、人気のリアルタイム3D制作プラットフォームです。
LightWaveレイアウトからUnreal Engine 5.4 へのリアルタイム通信が可能なブリッジ機能が実装されました。「Unreal Engine 5.4 Bridge」のサポートにより、LightWave 3Dレイアウト上での変更は、オブジェクト、テクスチャ、アニメーション、カメラの動き、ライティングなどすべてをすぐさまUnrealへリアルタイムに転送することができます。さらにLightWave 2023に標準搭載されているLD Instance Bakerを使用すれば、LightWaveインスタンスの転送も可能であり、より効率性の高いワークフローを実現します。
加えて、UnrealがサポートするNanitを活用することで、大規模なシーンやワークフローにおけるレンダリングプロセスの品質と速度の向上を実現します。
2024年5月17日時点では、Windows版とMac版の両方が公開されています。
インスタンスペイント
インスタンスとは、シーン内の同じオブジェクトやジオメトリの複数のコピーを効率的に複製し、レンダリングするために使用されるテクニックを指します。オブジェクトの個々のコピーを作成する代わりに、インスタンスによって、LightWaveはベースとなるデータを複製せずにジオメトリを複製することができます。これにより、メモリ消費量を削減し、レンダリングパフォーマンスを大幅に向上させることができます。この新しいツールセットのペイントブラシ・インタフェースを使用して、UV マップやインスタンスの制限を受けることなく、複数ポリゴンのサーフェイス上に、かつてないほどの精度でインスタンスの配置や配置密度の調整を簡単に行えるようになります。
レイアウトのテキストツール
レイアウト上でダイナミックテキストを直接作成し、個々のテキスト文字に対してアニメーション設定が可能となります。面取り、ジャスティフィケーション(位置揃え)、整列、サーフェシング、その他さまざまな調整をサポートします。
LightWave Pro ツール
(旧OD Tools)
ユーザーによってユーザーのために開発された多数のワークフロー強化ツール『LightWave Proツール』がネイティブ搭載となります。 『LightWave Proツール』は、ワークフロー強化のために様々な機能拡張を実現する、ユーザーによってユーザーのために開発された包括的なLightWave用ツールセットです。この『LightWave Proツール』は、Pythonスクリプトで開発された50以上もの機能拡張ツールで構成されるOrigami Digital Software社製「OD Tools」がベースとなっています。 これらツールは、モデラー用やレイアウト用などLightWave 全般のワークフローに対して様々なツールが用意されます。また、他のアプリケーションとのアセット転送などのツールも提供されます。
ChronoSculpt - 近日公開
ChronoSculptは、アニメーションの設定された3Dメッシュへのスカルプトと編集のために設計されており、特に時間軸上におけるメッシュの変形とアニメーションの操作に重点を置いて開発されたツールです。
ChronoSculpt の主な機能は以下の通りです:
- タイムベースのスカルプト: ChronoSculptは、アーティストやアニメーターがタイムライン上で3Dモデルやアニメーションを扱うことを可能にします。このタイムラインベースのアプローチにより、特定の時点におけるメッシュの変形やアニメーションの操作が容易になり、ユーザーは3Dコンテンツの時間的側面を正確にコントロールすることができます。
- 変形編集: 3Dメッシュをスカルプトおよびシェイプし、時間軸上で変形を修正したり、ディテールを向上させることができます。これは、キャラクタ アニメーションを調整したり、複雑な変形の問題に対処する際に特に便利です。
- スカルプトブラシツール: ChronoSculpt には、3D サーフェスをスカルプトしたり修正するための様々なブラシツールが用意されています。これらのツールには、サーフェスをシェイプするための標準的なブラシと、変形を扱うための特殊ブラシがあります。
クオリティを高める機能更新
LightWaveをより快適にお使いいただくために、日々のワークフローに多くの修正、追加、機能強化を加えました:
- Consolidate Surfaces(サーフェスの統合)
- Node Editor(ノードエディター)
- Adding Under Mouse(マウス下への追加)
- Mouse wheel zooming(マウスホイールのズーム)
- Quick fit all(クイックフィット)
- Drag-n-drop support(ドラッグ&ドロップのサポート)
- Custom colors(カスタムカラー)
- Group to compound node(複合ノードへのグループ化)
- Node presets(ノードのプリセット)
- Add node shortcuts(ノードショートカットの追加)
- Flat node menu(フラットノードメニュー)
- VPR node editor shortcut(VPRノードエディタのショートカット)
- Tidy selected nodes(選択ノードの整頓)
- Duplicate nodes(重複ノード)
- Node connection early rejection(ノード接続の初期拒否)
- Global node graph tree(グローバルノードグラフツリー)